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技術紹介

建築の施工技術の進歩は日進月歩で、そこに従事する人たちは先人達が築き上げた技(わざ)を収得すると共に新しい技術をも身に付けなければいけません。特に現在では建物の大型化に伴い揚重機、特にタワークレーンの性能向上は著しく、その結果スカイツリーの様な巨大な鉄塔の建設を可能にしたと言っても過言ではありません。

戦後の日本、昭和20年代までは30mで建物の高さ制限をされていました。現在では世界一の鉄塔スカイツリー(634m)を始めビルデイングでも300m級の建物も在り、100mや200mは当たり前の時代になりました。

東京タワー

鳶の職人

ここで昭和33年12月完成した東京タワーと平成24年5月に完成したスカイツリーの上部躯体、鉄骨工事の違いを簡単に説明します。そこから技術の変遷を知って欲しいと思います。

東京タワーは正に全てが鳶の職人達の手作業で組み立てたと言っても良いでしょう。まず、ガイデリックと呼ばれた当時としては特別に60mと長いマストとブームだけのクレーンを建物センターに組立(普通は30mの長さ)それにて鉄骨(2~3t)を運び上げ鉄骨と鉄骨の継手の穴に800度に熱したリベット(鉄鋲)を下から加熱係の職人が鉄製の箸で挟み上の作業場に放り投げ(10~20m)それを上で待ち構えていた職人が専用のブリキ製の筒でキャッチし瞬時に差し込み一気にハンマーで打ち付け接合させると云う今では考えられない工法で鉄骨を組み立てたそうです。(私も50年前位に見たことが有ります。)その作業を繰り返し行い30~40m組み上げたらガイデリックをウインチ等で組み上げた鉄骨に迫り上げると言う工程を何度か行い250mに達し、そこに仮のステージを設置し仮鉄塔を組み立てて、その頭頂部と地上との間にワイヤーを張り、上部に取り付けるアンテナ部を吊って、キャリアーで吊り上げると言う曲芸のような工事だったそうです。当時は安全帯も無く落下防止の手摺もネットも無い状況で作業したそうです。真に職人の技と知識と勇気(度胸)がなければ為し遂げる事が出来なかったでしょう。この工事での死亡事故は残念ながら突然の強風に煽られた若い鳶職が墜落した1件だそうです。当時の安全意識及安全設備の中では信じられない数字である事も事実です。ちなみに昭和33年の建設業での死亡者数は1846人で平成23年は342人です。この数字を比べてみても昔は如何に安全に対する意識が低かったか伺えます。

それではスカイツリーは、どの様にして出来たのでしょうか。この大型プロジェクトには当社の職人も従事し、ほぼ無事故で完成できた事は大きな喜びであり自慢でもあります。

スカイツリー

スカイツリー

スカイツリー

基礎工事が終了して上部鉄骨工事を、まずは建物となる低層部の5階まで大型のクローラークレーンやラフタークレーンにて組み上げ、その上に3基のタワークレーン(JCC-V720AH)を組み立てました。このタワークレーンは半径22,5mで32tを吊り上げる事の出来る最新鋭機です。このタワークレーンでフロクライミングを19回繰り返し鉄塔部の鉄骨を第一展望台の天井部になる375m迄組み上げそこで、塔体が上になる程、すぼまってタワークレーンを載せるスペースが無くなりますので第二展望台の外郭に当たらない外側に組替え、新たに1基を追加組立し合計4基とし2基をそれより上部の鉄骨建方用として5回のポスト(マスト)クライミングを行って495m迄、鉄骨組み立てを行いました。それから上のアンテナ部(ゲイン塔)は将来、心柱となる塔体の中心部の長大な空間で頭頂部から地上部で地組はじめ、リフトアップ工法で吊り上げその下に順次継ぎ足しを繰り返し約240m(下部階段を含む)重量約3,000tのゲイン塔を組み上げてて在り塔体鉄骨が495m迄組み上がった時点でゲイン塔を吊り上げている膨大なワイヤー(直径15,2mm、348本)を頂部から足元に吊り替え、吊り上げている油圧ジャッキを塔体最上部の495mに盛替えて、ゲイン塔を突き出し、アンテナを取り付けながら徐々に突き上げを繰り返して634mの最上部に達しました。この間、平成23年3月11日に発生した東日本大震災の時は正に昼の休憩終了直後でしたのでリフトアップを再開した時でした。幸い塔体本体にも、ゲイン塔にもほとんど被害がなく済んだことはこの工法の計画が適切だったと関係者一同、被災した人々には申し訳ありませんが内心ホットしました。

リフトアップが始まりゲイン塔が吊り上げ始めたら、間もなく心柱の工事が開始されました。心柱とは昔造られた五重塔からヒントを得たものでタワーの制震の役割を果たすもので今回はRC造(鉄筋コンクリート)のスリップフォーム工法で375mの第一展望台まで積み上げました。この工法は型枠や荷揚げ設備・安全設備・作業床を一体化した装置を打設した筒状のコンクリートを滑らせ上昇させる工法です。この工事にも当社の職業訓練校を卒業した職人が中心となって従事させて戴きました。

この様にスカイツリーは東京タワーの職人による手造りではなく、人間と機械が一体となって出来上がった物です。その中で鳶の職人はタワークレーンの組立解体・クライミングの補助、鉄骨の楊重組立、そして昔と違い絶対に墜落しない、物を落とさない為の足場・安全設備の組立設置・盛替え他、多岐に渡る作業を行わなければならず、その為に様々な知識と技術を要求されます。そして何よりも【安全】という大きな知識と技を収得しなければいけません。これが現代の職人に求められる一番の【技術】であると私は断言したいと思います。

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