本来、工事現場において穴を掘ったり整地したりと「土」を対象とした作業に従事する職人を土工と称します。
一般的に建築現場で土工と言えばコンクリート打設(だせつ)、鳶職の手伝い(補助)、掃除や養生等を行います。
現場全体の工事に絡む作業が多い為「縁の下の力もち」的な現場作業に欠かせない職種です。
鉄筋を取付けた柱や床・壁にコンクリートを流し込み、凝固させ形成する作業です。
建物を支える為、コンクリート打設には品質と強度が求められます。
コンクリートを鉄筋の周囲、型枠(ベニヤ板や鋼製枠で形成した囲い)の隅々まで流し込むように木槌(きづち)や振動機(バイブレーター)で振動を与え、施工します。
打設する日の天候・外気温・季節によって段取り(用意するもの)も異なり、体力を使う繊細な作業です。
鳶職の手伝い(補助)作業を手元とも呼ばれ、大切な作業の一つです。
特に仮囲い仮設や足場仮設において資材の受け渡しや運搬を行うこともありますが、その他にも現場内の片付けや清掃、コンクリート打設前のスタイロフォーム敷き込みなど作業の種類は広く、二人一組で複数の作業を熟すことが求められ「かゆいところに手が届く」気の利く器用な人が適任です。